60213 Central Station 2 ハックメモ
ハック環境
- OS ver. 1.0.5(3)
- 参考資料
- Kontron社資料
- ver. 1.0.5(3)ファイルシステム
- 20081014版ソース
- can_drvソース(CAN: コントローラエリアネットワーク)
CS2へのネットワークアクセスより
- nmapの結果より,sshdが稼働している.これは開発者のログイン用であろう.
CS2からインターネット経由でアップデートする場合は関係ないので.
%nmap 172.16.1.241 Starting Nmap 4.00 ( http://www.insecure.org/nmap/ ) at 2008-11-18 14:42 JST Interesting ports on 172.16.1.241 (172.16.1.241): (The 1671 ports scanned but not shown below are in state: closed) PORT STATE SERVICE 22/tcp open ssh Nmap finished: 1 IP address (1 host up) scanned in 0.508 seconds
- sshの結果より,ユーザuserはログインできない設定になっている.
%ssh user@172.16.1.241 user@172.16.1.241's password: **** Connection to 172.16.1.241 closed.
- Ethernetフレーム解析より,ネットワークインターフェースはJUMP INDUSTRIELLE COMPUTERTECHNIK GmbH製(MACアドレス 00:e0:4b:xx:xx:xx).
Kontron社資料より
- ハードウェアはKontron社が開発
- CPUはMarvell PXA270 (arm系)
- Ethernetインターフェースは100Mbps
- OSはGentoo Linuxをベースに開発
ver. 1.0.5(3)ファイルシステム,20081014版ソースより
- /etc/passwdより
ユーザ名 root user cs2 andreas klaus
が登録されている. - /etc/init.d/checkrootの1,2行目
#!/sbin/runscript # Copyright 1999-2007 Gentoo Foundation
より,Gentoo Linuxを使っている. - /etc/hostsの
213.158.103.25 update_server1 10.0.40.40 update_server2
より,213.158.103.25はユーザがインターネット経由アップデートする際に接続するサーバ,10.0.40.40はメルクリン社内のテスト用アップデートサーバである. - 213.158.103.25を逆引きすると,25.103-158-213.static.dsl.core.tng.deである.
- sshは(簡易版sshである)dropbear-0.47-r1を使用している. sshコマンドはインストールされておらず,scpコマンドがインストールされていることから,アップデートはscpを使用している.
- /etc/gentoo-releaseより,Gentoo Base System release 1.12.9がベースになっている.
- /lib/modulesディレクトリより,kernelは2.6.23.8がベースになっている.
- /etc/conf.d/netより,DHCPによるアドレス取得タイムアウトは10秒である.
- /etc/init.d/hostnameと/etc/conf.d/hostnameより,ホスト名はlocalhostに設定されている.
can_drvソースより
- can_drvソースのコメント「Copyright: (c) 2007 ies GmbH」,license.txtより,KAYSER-THREDE GmbHが開発したCANドライバを元に,Integrated Exploration SystemsがCS2用ドライバを開発している.
実際の操作より(ネットワーク関連)
- ver. 1.0.7(3)へインターネット経由でアップデートする際,IP関連の設定をmanuallyにすると,クラスフルネットワークのデフォルト値のみ有効となる.192.168.1.0/27の設定を行っても,192.168.1.0/24と解釈されてしまう.よって,クラスレスネットワークからのアップデートはDHCP(automatically)を使うしかない.
- IP関連の設定を保存したとき,次回起動時に自動的にIPアドレスが(固定/DHCPにかかわらず)割り振られるわけではない.たとえばDHCPの設定を保存し,次回起動後に[setup]→[Configuration(スパナマーク)]→[IP]をクリックすると,DHCP onにはなっているが,IPアドレス等の値は空欄になっている.その画面で再び保存すると,そのタイミングでIPアドレスがDHCPサーバから割り当てられる.
- よって,クラスレスネットワークからアップデートするときには
- LANケーブルを接続してからCS2をブートする.
- IPアドレス取得をDHCPにする.
1.0.7(3)へのバージョンアップ後
- IP関連のバグは治っていない.
- ショートしてもSTOP状態にならないという,新たなバグが混入.
1.1.3(0)へのバージョンアップ後
- IP関連のバグは治っていない.
- ショートした場合に正しくSTOP状態になる.